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変光星観測のすすめ

変光星観測をしてみない?

星の明るさ(光)は変わらない・・・たぶん、大方の人はそう思っているのではないでしょうか?普段目にする太陽は、いつも暖かく、そして力強い光を地球に降り注いでいる。夜空に輝く星たちも毎日同じように見えている。・・・でも、多くの星は明るさを変えながら、夜空に輝いているんです。このような星を変光星と呼び、現在地球上からの観測で、確実に知られているものだけでも、数万個あるといわれています。もちろん、未知の変光星も多数眠っています。

・・・ま、数千億と言われている星全体の数から言えばたいしたことないじゃないかと言われそうですが、あくまで「地球からの観測」ですので。わっはっは

私が変光星観測を始めたのは、My天文台を持って、何か継続的に観測できるようなテーマがないかなと考えた中で、(眠っていた)CCDと標準(UBVR)フィルターを活用できる変光星観測になったわけです。 ただ、変光星観測は、必ずしも立派な望遠鏡に、CCDカメラが必要というわけではありません。初めて変光星を観測した人は16世紀〜17世紀の人間です。もちろんCCDカメラもデジカメもありません。みんな肉眼で観測していました。このことから目でも、立派に観測できるということがわかりますし、今でも双眼鏡や肉眼で観測している人も数多くいます。

いつも望遠鏡や双眼鏡で星を見ているけど、ただ見るだけは飽きちゃった・・・って感じている人、カメラを買って、天体写真を撮っているけど、いまひとつ良いように撮れなくて止めようかと考えている人(私もこの類の人間でしたが)ぜひ、変光星観測の世界に飛び込んでみたらどうでしょうか? それほど勉強が必要な分野ではありません。(慣れれば、誰でもできます)根気が必要かもしれません。

チマチマとデータを集めた後にグラフ化してみて、きれいな光度曲線(ライトカーブ)ができたときは、非常に感激します。 他の人のHPを見ていたら、変光星観測にはまった人は必ず他の人に勧めると書かれていました。私もご多分に漏れずです。 ちなみに私は仕事や他のプライベートの関係から、変光星は原則、ミラ(M)型、SR型と呼ばれている比較的長周期の変光星候補星の光度と周期を求めています。

変光星にはどんなタイプがあるか?

変光星は、可視光で観測できるものとしては大きく分けて「脈動変光星」「食変光星」「激変星」「爆発変光星」「回転変光星」となります。

「脈動変光星」とは、星自身が膨張と収縮を繰り返し、その結果として明るさが変わる星で、その特性からさらに13種類に分類されています。私の観測対象であるM型、SR型はこの部類に属しています。

「食変光星」とは、双子星がお互いの星をかくれんぼしながら回ることにより、星の合成光度が変化する変光星で、有名なものにペルセウス座のアルゴルがあります。ただ、お互いの星の軌道面が地球とその星を結んだ直線を含む平面上にないといけません。

「激変星」は、その名のとおり急に激しく明るさを変化する星です。ある時突然何十倍、何百倍も明るくなり、ゆっくりと減光していく星です。あるいはその逆もあります。

回転変光星は、星の表面の明るさが一様でないため、星の自転により明るさの変わるもので、明るさの変化が小さく、肉眼での変光星観測には向きません。

StarDome MOMOでの観測

StarDome MOMOでは、冷却CCD(ビットランBJ32L・・・2012年からは、SBIG ST7-XMEi予定)に標準フィルターのうち、BVRバンドでの撮像を行っています。

いわゆる測光観測で最もよく用いられているのは UBVRI フィルターシステムです。この測光系は考案者の名前を取ってジョンソン・モルガン測光系(またはジョンソン・カズンズ測光系)などと呼ばれています。本来、測光観測はこれらの各波長域を透過するガラスフィルターと光電子倍増管を組み合わせて行なわれていますが、ふっくんはそんなものないので、フィルターと冷却CCDで観測をすることにしました。

ちなみにふっくんは、国際光器でフィルターを手に入れました。1枚3万円以上ま、そんなもんです・・・予算不足のためIバンドは(2007年夏現在)購入していません。では、参考までにフィルターの特性図を示します。クールですね

標準測光観測に用いるフィルターの特性図です。

では、一応スペックを
望遠鏡:ビクセンR200SS(焦点距離800o)あるいはVC200(焦点距離1800o)…観測対象により変更
冷却CCD:ビットランBJ32L(80万画素) CCDチップはSONY ICX099AL

SONY ICX099AL CCDチップの特性曲線です。

     2012年より
       SBIG ST-7XMEi(39万画素) CCDチップはKodak KAF-402ME

Kodak KAF-402ME CCDチップの特性曲線です。 width=

赤道儀:タカハシEM-200(スカイセンサー2000PC仕様に改造…誠報社)
追尾装置:AGA-1による自動追尾

My 天体観測所建設記
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完成後の天文台 遠隔操作 写真専用台設置 天文台大改修工事(1) 天文台大改修工事(2)
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ふっくんの星空散歩