うしかい座 Bootes(Boo) 


 うしかい座は春の大曲線に沿った曲線を延ばした先にひときわ明るく輝く1等星アークツルスより北に並ぶネクタイというかチョコレートパフェのような星の並びで描かれる星座です。
このアークツルスは元々が「熊の番人」という意味で、脇にあるりょうけん座と共におおくま座の周囲をまわることからそう云われているようです。日本では6月の麦の刈入れ時に天頂で輝くことから「麦星」と呼んでいたようです。またスピカと併せて春の夫婦星とも呼ばれています。ところでアークツルスは固有運動(自らの天の位置を変える運動)が非常に激しい星のひとつで、2.3秒/年のスピードでスピカのほうに向かっています。そうなると約6万年後には、スピカと共に輝く本当の夫婦星になるようです。
また中ほどのε星は美しい二重星でプルケリマと呼ばれています。小望遠鏡でも黄色の2.5等星と青色の5等星が美しく輝いています。