りょうけん座 Canes Venatici(CVn)
りょうけん座は星座絵ではうしかいが連れている2匹の猟犬として描かれているものの、星座としての伝説はありません。元々がおおぐま座の一部であったものを17世紀にヘベリウスが分離、独立させたものです。星座線としてもα星(コル・カロリ)とβ星(カーラ)を結んだものだけです。
コル・カロリはラテン語で「チャールズの心臓」という意味で、どうしてこういう名前がついたか諸説あり、はっきりしません。しかしこの星は小さな望遠鏡でも黄色と紫色の星からなる綺麗な春の代表的な二重星です。
またこの方向には、おとめ座、かみのけ座同様に沢山の系外銀河が見えます。代表的な銀河のメシエ天体だけでも、M51(子持ち銀河)、M63(黒目銀河)、M106、M94などが見られます。