からす座 Corvus(Crv) 


 からす座は春の大曲線の終点スピカをもうすこし西に進めたところにある3等星からなる四角形の星座です。からすというより帆掛け舟の帆に似た形で、日本では「帆かけ星」と呼ぶ地方もあるとか・・・。明るい星はありませんが、意外と分かりやすい星座です。
このモデルはアポロンの使いのおしゃべりカラスで、かつては銀色の羽毛を持つ美しい鳥でした。しかしアポロンの妻が浮気をしているという告げ口(勿論嘘です)をアポロンにしたため、激怒したアポロンが妻を射殺してしまいます。しかし後日、本当のところを知ることとなったアポロンは、このからすの羽毛をすべて黒くして言葉を奪い、天にさらしたといわれています。4つの星はからすを天に打ち付けた4つの釘といわれ、カラスの黒は夜空の黒と混ざりかってカラスの姿がみえないのだとか・・・言葉は災いの元ですね。気をつけましょう。
ちなみにこの星座のほぼ真南にみなみじゅうじ座(南十字星)があります。