うみへび座 Hydra(Hya) 


 うみへび座は88星座で最も大きな星座であり、黄道12星座ではかに座付近から始まり、しし座、おとめ座を過ぎて、てんびん座付近まで延びている巨大な星座です。実に頭が地平線から顔を出して尻尾まででるまで6時間程度かかり、その頃には頭はもう西の空に消えかけている(実際北日本では、すべてを見るのは難しいところもあるとか・・・)ような感じです。
 このモデルは、ヘラクレスに退治されたレルネアの沼に住むと言われているヒドラで、9つの頭を持ち、そのひとつを切り落としても、さらにそこから2つの頭が出てくるという厄介な化け物で、ヘラクレスは考えた末に従者に首を切り落とした後に切り口を焼くように言い、どうにかこうにか退治したとされています。 その後、天に昇り、星座となったと言われています、
 この星座は南にあることもさることながらそれほどに目立つ星はありません。唯一うみへびの心臓辺りに輝く2等星アルファルドが、この星座で最も明るい星です。これは星の高度が低いのもありますが、表面温度が低い赤く輝く星です。しかし実際の明るさは太陽の100倍以上といわれています。 アルファルドという意味自体が「孤独なもの」であり、この周辺には明るい星が見えないのでそういわれても納得してしまいます。 もし南の空が開けているようなら、アルファルドを探してみてください。