いっかくじゅう座 Monoceros(Mon) 


 いっかくじゅう座は冬の大三角の中、冬の天の川にある星座ですが、最も明るい星でも4等星と暗く、また微光星が多い天の川にある星座なので、星の並びを見つけるのは容易ではないと思います。ですので、実際には冬の大三角に囲まれた星座でよいのではないかと思います。
 この星座は、一角獣という伝説上の生き物をモデルにした星座で、一角獣とは馬の姿かたちをしていて額に長い1本の角が突き出た生き物です。西洋ではユニコーンとも呼ばれています。
 設定した人はバルチウスですが、この星座には特にこれといった神話や伝説はありません。
 さて、星座としては目立ちませんが、天の川にある星座のため幾つかの星雲や星団が見られます。もっとも有名なものはバラ星雲でしょう。NGC2244で呼ばれる散開星団を取り囲む形でバラの花の姿をした星間物質が赤く輝いており、写真に撮るとバラのように見えることからこの名前がつきました。この星団の中には、オリオン大星雲同様に星の卵がたくさんあると考えられています。
 さて、伝説の一角獣のように見つけにくいいっかくじゅう座ですが、みなさんは見つけることができるでしょうか?