NGC天体・IC天体

メシエの作った天体カタログは、位置不明なものも含めて１１０個あることになっていますが、後年ウィリアムハーシェルという天文学者はさらに大規模な観測を始めました。その後、息子が南半球の夜空を観測して１８６４年５０００個余りの星雲・星団を発表しました。これはGCカタログとして出版されたものですが、ドレイヤーというデンマークの天文学者が１８８８年にGCカタログを増補改定して７８４０個という膨大な天体をNGCとして発表しました。これがNGCカタログです。
NGC番号は基本的に赤経順につけられており、メシエ天体とは全く関係なくつけられていることからその多くがNGCとダブった番号を持っています。(例えばM１００銀河はNGC4321など)

さらに後年、ドレイヤーはICカタログを発表しました。これには5386個の星雲・星団が収録されています。有名なICといえばオリオン座にある馬頭星雲(IC434)でしょうか。
他にも、メロッテの散開星団カタログ(かみのけ座のMel.111など)やおうし座のヒアデス星団（Mel.25)などがあります。ほかにもバーナードの暗黒星雲(星図表でBがついている)などもあり、最近では大望遠鏡が、非常に遠方の銀河を捉えることから、それについても新しい番号(UGCなど)がついています。
(資料がないので詳しい説明は割愛します)

当然、後年になってカタログになったものだから暗い天体が多いだろうと考えているかもしれませんが、メシエ天体に負けず劣らず大きくて明るい見ごたえのある天体もあります。
それに今は、冷却CCDの時代です。少々の暗い天体もはっきり残せるところがすごいですね。
そんなわけで、気まぐれに任せて(有名なものも含めて)撮像してみました。

NCG等天体は、数が余りに膨大であることから全てを網羅することは不可能です。
したがって、下表は撮像したものをできるだけ順番にして入れています。
また、NGC番号は付いていないですが、特異銀河で有名なもの、楽しそうなものも追加しています。(2014年10月より)そのあたりもお楽しみいただけたらと思います。
ただ、中には(殆ど)シミみたいなものしか写っていないものもあります。これについては、また撮り直しなど考えたいと考えていますので、とりあえずご勘弁を・・・

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