メシエマップ
実際の星空でメシエを見てみよう!
春・夏・秋・冬の東西南北の星空におけるメシエ天体の位置を示しています。クリックするとStarDome MOMOで撮像した天体写真が出てきます。(未撮像のものは待ってね)
春のメシエ天体は、系外銀河が中心となりますよね。これは春の星空は、銀河系の北極方向を見る形となるので、天の川(私たちの銀河系)の星が少なくなる反面、遠い宇宙を見ることができるためです。
そしてその代表は、なんと言っても「おとめ座銀河団」に代表される多くの銀河たちです。それに加えて、しし座〜おおぐま座にかけての銀河も見ものです。そしてこの星座たちの中には、メシエ天体に勝るとも劣らぬNGC番号の銀河もたくさんあります。暗いところで望遠鏡でのぞけば、ぼんやりとした島宇宙が見えるはずだ。それは何百万年〜何千万年も宇宙空間を飛び続けた光がやっと君の瞳の中に飛び込んできたものなのです。
ほかにも、かに座のプレセペ星団M44や球状星団M3なども見えるので、同時に観察しておきたいですね。
夏のメシエ天体は、なんといっても私たちの住む天の川に潜むたくさんの天体たちでしょう。天の川はいて座〜さそり座付近に中心がありお、そのあたりがひときわ明るく輝いています。(残念ながら、日本では光害のため都心部とその周辺で見ることは難しいですが)主な天体は、銀河系内の球状星団や散開星団が非常に多く、さらには宇宙空間の塵やガスが、生まれたての星などの光を受けて輝く散光星雲もみられる。
ここは、望遠鏡ではなく双眼鏡に登場してもらおう。双眼鏡で、南の天の川を眺めれば、多くの天体が飛び込んでくるはずである。また、双眼鏡は望遠鏡と違い、視野の広がりを実感できるので、宇宙の中に自分たちが生きている(生かされている)ということが、実感できるはずだ!
秋のメシエ天体は、秋の星空同様やや寂しい。ただ、メシエ天体の中で唯一肉眼で見ることができる系外銀河
M31(アンドロメダ銀河)があることは、特筆に価するでしょう。またその近くにこれも大きな銀河であるM33もあるが、こいつは非常に淡く、ちょっと夜空が明るいとすぐ見えなくなると言われています。
秋の夜空のメシエ天体は少ないので、秋は(エチオピア神話の)星座物語を楽しむ季節なのかもしれませんね。
冬のメシエ天体は、淡い冬の天の川に潜む散開星団や星のゆりかごといわれているオリオン大星雲が代表的なものです。また、「星はすばる」と謳われたM45も見逃せません。
この時期のメシエ天体も、夏同様に望遠鏡ではなく双眼鏡で楽しむのが良いと思います。かなり広がりを持った天体が多いので、望遠鏡ではその美しさは半減するかもしれません。もし望遠鏡で見るのなら、極力低倍率(30倍程度)でみれば、全体像がつかめるものも多いと思います。
でも、寒さにはくれぐれも気をつけて観望してくださいね!
クラロン