用語解説(恒星・太陽)
恒星
宇宙に存在する星間ガスが収縮し、中心部で核融合反応が起きると自ら輝く星となる。これを恒星という。つまり太陽は、恒星のひとつである。また全ての星が恒星になるわけではなく、少なくとも太陽の約6パーセント以上の重さがなければ恒星になれない。
また重たい恒星は明るいが寿命は短く、軽い恒星は暗いけれども長生きである。
光年
光が1年間かかって進む距離。およそ9兆4600億キロメートル。
スペクトル
電磁波の強さを波長或いは振動数(周期)の関数で示したもの
年周視差
地球は半径約1億5000万キロの円を描いて公転している。その公転のため、恒星の見掛けの位置はわずかながらずれて見える。そのずれの最大値の半分を年周視差という。
天文単位
太陽〜地球間の平均距離を指す。1億4960万キロメートル。一般に1AUと略される
絶対等級
天体を10pc(32.6光年)の位置においたときの等級。一般に実際の明るさの尺度に用いる。
パーセク(pc)
年周視差が1秒である対象物までの距離。およそ3.26光年
太陽の構造
我々に一番近い恒星「太陽」は。表面より「彩層」「光球(いわゆる太陽表面)」「対流層」「放射外層」「放射内核」という構造になっている。
また、彩層からは「コロナ」「プロミネンス」「スピキュール」などが放出されている。
プロミネンス
光球面より数千〜数万キロメートルの高さに浮かぶガス体。太陽を望遠鏡で観察すると表面より吹き上がる炎がそれである。寿命は数時間から3ヶ月まで及ぶものもあり、大きさは地球大〜木星大くらいなものも観測されることがある。
スピキュール
太陽表面に見られる高温ガスのジェット流。直径約1,000キロで長さは数千〜10,000キロで針のような形をしている。数分程度で消滅する。
コロナ
皆既日食のとき、真珠色に光って見える太陽外層の大気。およそ数万度あるといわれている。
フレア
太陽を例にとれば、太陽黒点などの活動領域上空でおきる爆発現象(太陽面爆発現象といわれる)。可視光より電波・紫外線・X線の発生量が著しい。衝撃波とともに高エネルギー粒子を放出し、地球の磁気圏・電離層を乱すことがある。
黒点
太陽表面上に見られる黒いシミみたいなもの。周辺温度(約6000度)より低いため(約4000度)黒く見える。太陽活動期に多く見られるのが特徴。
対流層
太陽中心から50万キロ〜70万キロあたりまでの層を指す。その間では層の内側と外側の間に温度差があるために鍋の沸騰した水みたいに中で対流が起きているためにそのように呼ばれている。
放射外層・放射内核
太陽中心から50万キロあたりまでの層を指す。中心核での核融合で生じたエネルギーはこの層を長い時間をかけて表面に伝わっていく。(およそ数十万年かかるといわれている)